WordPressのテーマって沢山ありすぎて迷っちゃうんだけど、何を基準に選べば良いかな?
失敗しないWordPressテーマの選び方と2024年最新版の使いやすいオススメテーマを紹介しますね!
WordPressの『テーマ』を徹底解説!
WordPressのテーマとは?
WordPressとは、ウェブサイトを簡単に作るためのソフトウェアで、誰でも無料で使えるコンテンツ管理システムとして世界中で最も多く利用されているシステムの1つです。WordPress自体は、ウェブサイトづくりをするうえでシステムの基盤(コア)となる部分で、ユーザーがコンテンツを管理するための中核となるツールです。例えば、投稿の作成、ページの編集、ページの管理、カテゴリやタグの管理など、基本的な管理システムとしての機能が提供されます。
しかし、デザインやレイアウトを美しく設計したり、複雑なリンク関係やオリジナリティのあるWebサイトをつくり上げるには、高度な専門知識を持っている必要があります。これをカバーしてくれるのがWordPressの「テーマ」や「プラグイン」です。
今回は、テーマについて詳しく解説します。
WordPressテーマを利用するメリット
1.デザインの専門家やWeb制作のプロによるテンプレートが利用できる
WordPressのテーマは、デザインの専門家や開発者によって作成されています。これらの専門家は、ウェブデザインやユーザーインターフェイス(UI)、ユーザーエクスペリエンス(UX)などの分野で豊富な知識と経験を持っており、それを総まとめにして「テーマ」としてアウトプットし提供しているのです。
デザインの専門家が手がけるWordPressテーマは、視覚的に魅力的で、使いやすさを重視したデザインが特徴です。配色、フォント、レイアウトなどが統一され、ユーザーにとって魅力的なウェブサイトを構築するための最適な方法が取り入れられています。
ユーザーをサイト上でスムーズに誘導したり目的を達成できるように設計されていることも、ウェブサイトの成功には重要な要素です。これには、適切なナビゲーション、ページの読み込み速度、コンテンツの視認性などが含まれ、これらを自然に実現できる仕組みがテーマのテンプレートに組み込まれています。
このようなプロのデザインや機能を手軽に利用することができます。
2.カスタマイズ性が高い
WordPressにテーマを導入することで、ウェブサイトの外観やレイアウトをデフォルトの状態から簡単に変更できるようになります。テーマは、テンプレートの集合体のようなものなので、1つのテーマでつくり上げるウェブサイトでも、テンプレートや機能の組み合わせを変えることで、全体の統一感は保ちながらも簡単にオリジナリティを出すことが可能。目的に合わせて見やすい要素を直感的に選択して構成でき、白紙からのページづくりから修正や変更も簡単です。
テーマ自体に様々なカスタムオプションや調整機能が付いているほか、プラグインやカスタムコードを使用してさらに機能を追加できる柔軟性も備えており、特定のニーズやビジネスの要件に合わせてサイトを拡張できるという高い自由度があることも大きなポイントです。
3.レスポンシブデザインに対応している
多くのWordPressテーマはレスポンシブデザインを採用しており、パソコン、タブレット、スマートフォンと、さまざまなデバイスや画面サイズに対応しています。現在は、スマホ保有率が95%を越え、スマホ保有者の役7割がスマホで検索するという結果もあります。
レスポンシブデザイン対応により、モバイルデバイスからのアクセスも考慮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
4.SEOに最適化されている
よく設計されたWordPressテーマは、検索エンジン最適化(SEO)に配慮されており、検索エンジンでウェブサイトが上位に表示されやすくなるための工夫が施されています。
WordPressの利用者は、専門的な知識が無くてもマウス操作とテキスト入力だけでウェブサイトをつくっていくことができますが、その裏では同時にプログラミング言語が自動生成されています。これを検索エンジンがサイト内容を理解しやすくなるようにクリーンなコードで生成したり、モバイルフレンドリー、メタタグの最適化、高速な読み込み、内部リンクの最適化、コンテンツの可読性、画像の最適化、HTTPS対応など、SEO対策されているテーマを選ぶことで、検索エンジンでのランキング向上に貢献し、より多くの訪問者を獲得しやすくなります。
SEOに役立つ機能を持ち合わせたテーマを選ぶことで、SEO対策を別途行う必要と手間が無くなります。
5.コミュニティによるサポートが心強い
人気のあるWordPressテーマは、広範なコミュニティが存在し、ユーザーが問題を解決したりアイディアを共有したりするのに役立ちます。これらは、インターネット上に全て公開されているため検索すれば情報を入手できます。テーマの提供会社が出しているマニュアル等もありますが、細かな疑問や使い方のアレンジ例などは、実際に利用しているユーザーが提供してくれている情報が大変役に立ちます。
これらのメリットは、WordPressテーマを利用することでウェブサイトの構築や運営を簡素化し、プロフェッショナルな外観と機能性を実現するのに役立ちます。
WordPressテーマを利用するデメリット
1.セキュリティリスク
WordPressのテーマは、2024年6月現在、世界をまたに掛け1万2千以上登録されていますが、サードパーティ製プラグインやテーマの中にはセキュリティ対策が施されていないものもあるため、注意が必要です。
また、セキュリティパッチを適用するために頻繁にアップデートが必要で、アップデートを怠るとリスクが高まります。データの安全性を確保するために、定期的なバックアップも行いましょう。
2.プラグイン多すぎ問題
プラグインは柔軟性を上げるメリットでもありますが、多数のプラグインをインストールすると、サイトの読み込み速度が遅くなることがあったり、WordPressやプラグインのアップデート後に互換性問題が発生し、サイトが正常に動作しなくなることがあるため、導入には注意が必要です。
3.初期設定
プログラミング言語を使わず、直感的に操作できるWordPressやテーマとはいえ、スタートは白紙の状態です。ブログを投稿するだけならほんの数分で要領を得られることと思いますが、ホームページ全体をつくるとなると、設定する箇所も複数あり、ホームページ制作初心者にとっては、コンテンツヘッダー、フッター、ページャー、コンテンツ幅、サブメニュー、ウィジェット、グローバルナビ、タグクラウド、などと言われてもちんぷんかんぷんで、この時点で後回しにしたくなったり挫折してしまうこともよくあります。
しかし、テーマにテンプレートとして利用できるものがあったり、設定代行を依頼して最初だけ構築してもらい、ブログなどを投稿することで、WordPressの操作に慣れていけばその後は、ご自身で修正や対応ができるようになるでしょう。
4.完全オリジナルは不可
WordPressのテーマは、テーマによって配置やデザインのテンプレートが決まっています。ある程度の柔軟性はありますが、細かくこだわりたい場合やどうしても取り入れたい機能などがある場合は、テーマでは対応していないものがあります。その場合は、プラグインで解決できることもありますができない場合もあります。
テーマを決めるときは、ホームページをつくるうえで欠かせない要素や優先順位を整理し、それを実現できるテーマを選ぶと良いでしょう。テーマが見つからない場合は、専門業者にオリジナルのテーマを開発依頼するという方法もあります。
これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることで、WordPressをより安全かつ効果的に利用することができます。例えば、信頼性の高いプラグインやテーマを選び、定期的なメンテナンスやバックアップを実施することで、リスクを最小限に抑えることができますよ。
失敗しない!WordPressのテーマの選び方
WordPressのテーマは世界中で開発され提供されていますが、その数はなんと1万を超えています。WordPressを賢く便利に簡単に使いこなすためには、テーマによって異なるその特徴やセールスポイントを理解し、数多くあるWordPressのテーマからご自身のビジネスに合ったテーマを選ぶことが大きなポイントです。選ぶ際のポイントを7つご紹介します。
1.目的とニーズに合ったテーマ
WordPressのテーマは、テーマによって実装されている機能が異なる場合があります。ポータルサイトとしてのビジネスサイト、情報発信をメインに行うブログ、商品やサービスなどの事業をまとめたポートフォリオやギャラリーサイトなど、ウェブサイトの目的に応じたテーマを選びましょう。例えば、ビジネスサイトならば企業向けの機能やデザインが整ったテーマ、ブログなら読みやすさとカスタマイズ性の高いテーマが適しています。
2.デザインとレイアウト
WordPressのテーマは、テーマによってビジュアルスタイルが異なります。外観のレイアウト、画像のサイズ感、余白の取り方、フォント、色合い、全体の雰囲気、スクロールした動き、などパッと見たイメージがあなたのブランディングに合うものを選択しましょう。
デザインのクオリティもテーマによって異なります。2003年のWordPressリリース以降、同時に様々なテーマもリリースされていますが、その時期によりその時代らしいデザインや、開発者のレベルによってデザインの仕上がりの違いがあります。長年利用されているテーマでも、バージョンアップによりデザインが刷新されていることもあります。
美しいデザインは、ユーザーからの見やすさだけでなく信頼感を与え、ビジネスのブランディングにも繋がる重要な要素です。美しさの基準は、ビジネスに合った美しさを選ぶことが重要で、シンプル、高級感、モダン、クール、エレガント、ナチュラル、ポップなど、ご自身がつくり上げたいイメージに合ったものを、プレビュー画面やデモサイトなどを確認して選びましょう。
3.カスタマイズ性
テーマには、WordPressに標準搭載されている機能を拡張するものであったり、より使いやすくするカスタマイズオプションが付いています。色やフォント、レイアウトの自由度や追加機能もテーマによって使い勝手や表示形式が変わるので、チェックしましょう。
そしてウェブサイト制作の目的によって、利用したい機能は変わるものです。例えば、コーポレートサイト向け、サロンのホームページ、ブログ利用、ECサイト、ランディングページなど、業種によってもあると便利な必要な機能が変わるため、テーマを決める前に検討しておきましょう。テーマ自体には非搭載でもプラグインで対応できる場合もあります。その場合も相性の問題があるため確認が必要です。
2018年のWordPress5.0から標準搭載となったブロックエディタ(Gutenberg)に対応しているかどうかも要チェックです。それまではクラシックエディタという方式が採用されていましたが、ブロックエディタではより直感的に、利用できる機能もグンと増え使いやすさは抜群です。旧スタイルのテーマは、サポート対象外としていずれ利用できなくなる可能性もあるため注意が必要です。
4.SEO対策
テーマが、検索エンジン最適化(SEO)対策されているかもポイントです。テーマがSEOフレンドリーであることが重要で、クリーンなコード、適切なHTMLタグの使用など、SEOに良い影響を与える要素が含まれているかを確認しましょう。
ウェブサイトの読み込み・表示速度もSEOに影響を与えます。テーマを選択するうえで、WordPress公式のものを利用する分には表示速度面で問題が生じることは少ないですが、サードパーティ製の有料テーマを利用する場合、表示速度が重くなるケースがあります。機能が豊富であったり複雑すぎることで、ネットワークやレンダリング面で表示速度の高速化に配慮されていないテーマでは、表示速度が重くなることがあります。もちろん高機能ながらきちんと高速化対策も施されているテーマもありますので、機能とのバランスが重要です。確認方法としては、テーマの配布サイトに記載されているか、また根拠があるか、デモサイトがあれば実際に確認して、読み込み速度をチェックしましょう。
検索エンジン最適化(SEO)が容易にできるテーマを選ぶことで、Webサイトの検索エンジンでの可視性を向上させることができます。後付けのプラグインで追加できるものも数多くありますが、そもそもテーマで対応していれば管理が楽です。
5.レスポンシブデザイン対応可否
ウェブサイトは、ほとんどがパソコン上でその画面で表示される状態を基準につくられます。レスポンシブデザインとは、このようにつくられたデスクトップ版のウェブサイトを閲覧しに訪れるユーザーの画面サイズまたはウェブブラウザに応じて適切に表示できるようにすることです。さらに、1つのウェブサイトで多様なデバイスでの閲覧に対しても最適化された表示がされるようサポートすることです。
今やスマホの利用率は、9割以上。調べものをするときはスマホを利用する場合も多くあります。モバイルデバイスやタブレットなど、さまざまなデバイスに画面表示に合わせて美しく見やすいウェブサイトが正しく表示されることが重要で、離脱率にも影響します。レスポンシブデザインが備わっていることを確認しましょう。
6.サポートとアップデート
テーマは、世界中から提供されています。そのため選ぶ選択肢は多いですが、日本語対応していないテーマもあります。気に入ったものに出会えれば、直感的に利用できるため大きな問題にはならないこともありますが、いざというとき、使いやすいものを選ぶならやはり日本語対応を選んでおくとサポートに関しても安心です。
また、テーマの開発者が定期的なアップデートを実施し、サポートを提供しているかどうかも重要です。WordPress自体が進化を続けているため、それに対応したアップデートがされないと機能が使えなくなることがあったり、セキュリティの問題や互換性の問題が発生した場合に迅速に対応できないとウェブサイトの運用に不具合を起こす原因となります。
テーマによって、開発者が公開しているフォーラムやサポートシステムがあります。また、利用者が多いテーマや人気のテーマは、テーマのユーザーが使い方やトラブル解消方法をインターネット上のブログや記事として公開されている場合もあります。これらが充実しているかどうかも運用を安定して継続するうえでは使いやすさに関わるポイントです。
7.利用料金
無料で利用できるテーマは数多くありますが、無料テーマではニーズにマッチしない場合や機能不足と感じる場合は、公式・サードパーティー製問わず、有料テーマの利用がオススメです。
有料テーマの購入・使用について
価格帯:数千円~数万円
購入スタイル:①1回買い切り ②月額利用料金(契約期間有りorサブスク) ③年単位での更新
更新費用:①更新時に費用が掛かる契約 ②永年無料
ライセンス:①1サイトのみ利用可能 ②複数サイトで利用可能
また、使用条件として、メールアドレス登録だけでインストールできる場合と、テーマ開発者によってつくられた会員システムでメンバー登録が必要な場合があります。メンバーになることで必要なサポートを受けられる仕組みなので、会員システムがあるということは、サポート体制が整っているという見方もできます。
どのような購入スタイルが合っているか、機能と合わせて考えましょう。
WordPressテーマの探し方
最後に、WordPressのテーマの探し方を紹介します。
1.WordPressの公式サイトを利用する
WordPress公式サイトでは、オフィシャル登録テーマの一覧が確認できます。
目的、機能、レイアウトなどの特徴から絞り込み検索でき、人気や最新、商用利用可から選ぶこともできます。無料テーマだけでも、2024年6月現在、1万2000を超えています。
\ WordPress公式サイトは、こちら /
2.検索して見つける
WordPressのオフィシャルサイトでは、ある程度の絞り込みはできますが、1万以上あるテーマの特徴を見分けて選ぶのはなかなかの鍛錬です。大変だと思ったら、インターネットでキーワードを入れて検索しましょう。また、WordPress.com によって開発されたものではないサードパーティ製のテーマでも機能性やデザインが良く、高機能なテーマは数多くあります。これらは、WordPressオフィシャルサイトでは見つけることができません。
インターネット上には、WordPressのテーマについて沢山の具体的な情報が記事化されており、イメージを膨らませやすく参考になりますよ。
検索例
- WordPress テーマ コーポレートサイト
- WordPress テーマ 美容室
- WordPress テーマ ブロックエディタ
- WordPress テーマ ホームページ 高級感
- WordPress テーマ 口コミ
WordPressテーマのまとめサイトやオススメ一覧、口コミ情報などが見つかるはずです。これらを参考に、イメージに近いものを見つけたら、テーマ開発者のオフィシャルページで機能一覧を確認し、デモサイトで使用感やイメージを掴みましょう。
オフィシャルページにて、WordPressのテーマを購入しファイルをダウンロードできたら、WordPressにインストールすればすぐに利用を開始できます。
理想を叶えるテーマに出会えますように