「自分のホームページがほしい!」
そう思ったら今の時代、無料でつくれるホームページサービスもありますが、無料のホームページ作成サービスでは何かと制限があったり、突然サービスが終了してしまう懸念があります。
そんな心配なく自由につくれるのが、独自のホームページ。
独自のホームページをつくるにも、まず必要なのはサーバー契約です。
サーバーって何?
サーバーとは、サイトやメールなどの情報を保管・配信するものです。
ホームページをつくるとき、データや情報を収めておく場所が無いと創造したものを形にすることはできません。
ウェブで表示させたい情報を制作したら、それを保管しておき、その情報を探す人がインターネットを利用してパソコンやスマホ等で検索してアクセスしたときに表示させるのがサーバーの役割です。
さらに、サーバーの選択肢としては、自社サーバーとレンタルサーバーの2つがあります。
自社サーバーとは
自社サーバーは、物理的にサーバー購入し、自社の中に設置して運用する方法です。
自社の中で独占的に利用できるということは、運用にあたり、OSやアプリケーションを自由にカスタマイズできる環境ができるということなので、専門的な情報処理や高度な技術を必要とする業種では、自社で管理できることは高いメリットと言えます。
ただし、サーバー購入費用は高額+初期費用が必要だったり、メンテナンスやセキュリティもすべて社内でまかなわなければなりません。知識と技術がある前提で利用することがベストです。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは、サーバー会社からサーバーを一時的にレンタルして運用する方法です。
運用・保守・セキュリティ対策もセットになっているので、自ら管理する必要がないため手間が掛かりません。手軽にホームページを立ち上げたい場合は、レンタルサーバーを利用するのがオススメです。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーには、3つの種類があります。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
早わかり!レンタルサーバーの特徴比較
種類 | サーバーの特徴 | メリット | デメリット | オススメ |
---|---|---|---|---|
共用サーバー 詳しく | 1つのサーバーを 不特定多数で借りる | 専門知識不要 低コスト | 他の共同利用者の アクセス負荷影響を受ける可能性有 | 小規模のウェブサイトを運営したい方 |
専用サーバー 詳しく | 1つのサーバーを 独占的に借りる | サーバーの安定性 サーバーの設定やソフトウェアのカスタマイズが自由 | 専門知識が必要 費用が高い | 独自性のあるシステムを構築して利用したい場合や、高いセキュリティーを求める方 |
VPS 詳しく | 1つのサーバーを 仮想的な専用サーバーとして分けたものを借りる | 共有だが他ユーザーの影響を受けにくい カスタマイズ性が高い割にコスパ良 | 共同利用者の影響を受ける可能性有 サーバー設定や運用は自己管理と専門知識が必要 | 柔軟性が求められる場合や、必要なリソースが変動する方 |
1)共用サーバー(Shared Hosting)
メリット
- 低コスト
複数のユーザーが同じ物理サーバーを共有するため、利用料金を安く抑えることができる - 管理が簡単
通常、ホスティングプロバイダーがサーバーの管理と保守を担当するため、管理のための知識や技術が不要でも利用できる - サポートが充実
一般的に、共用ホスティングプランには顧客サポートが提供されるため、問い合わせできる
※ただし、サービス提供会社やプランによりサポート内容(チャット、メール、電話等)は変動するので注意が必要
デメリット
- リソースの制限
他のユーザーとサーバーの動作実行に必要な処理システムの要素や機器を共有するため、トラフィックの急増や他のユーザーの活動によってサイトのパフォーマンスが低下する可能性がある - カスタマイズの制限
サーバーの設定変更や特定のソフトウェアのインストールが制限される場合がある - セキュリティの懸念
他のユーザーの活動がサーバー全体に影響を与える可能性があるため、セキュリティ上のリスクは専用サーバーと比較すると増す
こんな方にオススメ
- 個人ブログや小規模のウェブサイトを運営する初心者の方に
- 予算が限られており、コストを抑えたい人や技術的な知識が少ない方に
2)専用サーバー(Dedicated Hosting)
メリット
- リソースの独占
サーバーを単独で利用できるため、サーバーの動作実行に必要な処理システムの要素や機器が他のユーザーと共有されず、パフォーマンスが安定する - カスタマイズ性が高い
サーバーの設定やソフトウェアのカスタマイズを自由に行うことができる - 高いセキュリティ
他のユーザーとのリソース共有がないため、セキュリティレベルが高い
デメリット
- 高コスト
専用サーバーは共有サーバーやVPSサーバーと比較すると利用料金が高い - 管理が必要
サーバーの管理や保守はユーザー自身が行う必要があるため、対応するための知識や技術が必要 - リソースの過剰
必要以上のリソースを保有することになる可能性もあり、無駄が生じる可能性がある
こんな方にオススメ
- 大規模なビジネスやトラフィックの多いウェブサイトを運営する企業に
- サイトのパフォーマンスやセキュリティを重視し、リソースを独占したい人に
- 特定のカスタマイズや設定が必要な場合や、高いセキュリティ基準を求める場合に
3)VPS(仮想専用サーバー)
メリット
- コスパが良い
高額な専用サーバーとほぼ同等の自由度を確保できるのに、コストは共用サーバーに近い費用で抑えられる点で、コスパが良い - サーバー機能の拡張性
必要に応じてリソースを選択することが可能で柔軟性がある
※ただし、運用途中での変更はできない場合もあるので、はじめに必要な機能や環境を把握しておくことが重要 - カスタマイズ可能
OSやミドルウェアを自由に選択することができ、自身のニーズに合わせてサーバーをカスタマイズできる
デメリット
- 技術的な知識が必要
専用サーバーと同様に、サーバーの管理や保守に関する技術的な知識が必要 - リソース共有
仮想的に分割されるとはいえ物理サーバーを共有するため、他のVPS利用者の活動によって影響を受ける可能性は皆無ではない - 機能が見合うか確認すべし
複数人でプロジェクトを管理したり、ファイルサーバーとして利用したり、開発環境を整える必要があるなど、自身の活動に必要な条件が当てはまればコスパは良いが、シンプルな運用しかない場合は管理が必要になるため負担増となることもある
こんな方にオススメ
- 中小規模のビジネスやある程度の独自性を求めたウェブサイトを運営する方に
- 柔軟性が求められる場合や、必要なリソースが変動する場合に
- カスタマイズ可能な環境が必要であり、同時に専用サーバーのコストを払う余裕がない場合に
ドメインって何?
サーバーが決まったら、次に決めるのはドメインです。
ドメインとは、「〇〇.com」や「△△.net」などの形式で表現されるアドレス情報です。
ドメインは、インターネット上でそのウェブサイトやメールサーバーを識別したりアクセスするためのアドレス情報で、ドメイン名は、一般的にドメイン登録業者を通じて登録および管理されます。
ホームページを持つ際には、1つのウェブサイトやメールアドレスにつき、1つのドメインが必要となります。
1)ドメインの決め方・選び方
ドメイン名の取得は、早い者勝ち!
先着順のため、他の人が既に使用しているドメインは取得できません。使われていないドメインなら自由に決められますが、後から変更はできないので、よく考えて取得しましょう。
しかし、ドメインには「〇〇.com」や「〇〇.net」があるように、
〇〇の部分が同じでも、最後のトップレベルドメインと呼ばれる「.com」「.net」が違えば、別の住所(ドメインアドレス)として判断されるため、例えば社名や商品名を入れた希望のドメインを取得できる可能性が増えます。
トップレベルドメインの種類
トップレベルドメイン | 用途・目的 |
---|---|
.jp | 日本国内向け |
.com | 商業組織向け |
.net | ネットワーク向け |
.info | 誰でもOK |
.biz | ビジネス向け |
.city | 都市に関する情報発信サイト向け |
.ne.jp | 営利または非営利で提供するネットワークサービス向け |
.co.jp | 日本国内で登記を行っている会社向け |
上記は、一例ですが、他にもトップレベルドメインは用意されています。
この中から、ご自身のビジネスに合ったトップレベルドメインがあれば、それを選択したうえで、お好みのドメインを決めることができます。
サーバー事業者によっては、サーバー契約と同時にドメインを付与してくれるサービスやプランがあるので、そのようなサービスを選択すれば、サーバーとドメイン管理が一括で済みます。
サーバー事業者選択の際には、要チェックしましょう!
2)ドメイン名を決める注意点
トップレベルドメインの選び方は、分かりましたね。
では、最も重要な「〇〇.com」の〇〇の部分の決め方の注意点は何でしょうか?
それは、
- サイトの名前と同一にすること
例えば、
アップル ➔ https://www.apple.com/
アマゾン ➔ https://www.amazon.co.jp/
Yahoo! ➔ https://www.yahoo.co.jp/
のように、サイト名とドメイン名は同じです。
ドメインセキュリティーとしても、サイト名とドメイン名が同じであることは、非常に重要です。 - なるべく短くまとめる
ドメイン名が長くなりすぎると、ユーザーに検索させるとき面倒や間違いの元となります。
社名や商品名が長いときは、略して設定するのも工夫の1つです。