PRに使うなら、YouTube?Instagram?

商品やサービス、お店やビジネスをPRしたいと考えたとき、広告を使うというのは昔ながらの手法ですが、令和の時代、気軽に情報を発信できるプラットフォームは増えました。有料広告として費用をかけなくても、無料で発信することもできます。

今回は、その中でYouTubeとInstagramをピックアップします。情報発信したいけど、何が効果的なのか?と悩まれている方はぜひ、最後までご覧くださいね。

目次

YouTubeとInstagramの基礎情報まとめ

何はさておき、YouTubeとInstagramの基本を押さえておかないことには、選ぶこともできませんので、まずは2つのプラットフォームについて簡単にまとめます。

0.共通機能

  • 動画のアップロード、共有、視聴、キーワード検索
  • チャンネル登録、フォロー機能
  • コメント欄で投稿者や他の視聴者と交流
  • ライブ配信機能
  • アカウントを持っていれば無料で利用できる
  • ビジネスアカウントとして機能を高め利用することもできる

1.YouTube

概要

YouTubeは、動画を視聴したりアップロードしたりできるプラットフォームです。Googleが提供しており、世界中のユーザーが利用しています。
日本国内における利用者数は、約7,120万人以上(2023年5月時点)※参照:Think with Google

動画は、横長動画が主流でしたが、2021 年に国内での YouTube ショートの提供を開始すると、短尺や縦型動画の視聴も増加しています。また、Google傘下のサービスということもあり、Web検索においてSEOに強いということも特筆すべき点です。

特徴

  • 長尺動画に強い
    数分〜数時間の長尺動画をアップロードし、視聴することができます。チュートリアル、映画、音楽など、幅広いジャンルのコンテンツが楽しめます。
  • 検索機能が充実
    キーワード検索やフィルタリング機能により、自分が探している動画を見つけやすいです。
  • コミュニティ機能
    チャンネル登録、コメント、高評価など、視聴者とクリエイターが交流できる機能が充実しています。
  • 誰でも収益化ができる
    登録者数や投稿頻度などの条件をクリアーすれば、広告表示、メンバーシップ、スーパーチャットなど、さまざまな方法で収益化できます。
  • 年齢層
    子供から大人まで、幅広い年齢層が利用しています。教育、エンターテインメント、商品レビュー、音楽ビデオ、ゲーム実況、チュートリアル動画など、幅広いコンテンツが揃っています。

2.Instagram

概要

Instagramは、写真や短い動画を投稿・共有することを主目的としたSNSプラットフォームです。Meta(旧Facebook)が提供しています。
日本国内における利用者数は、約6,600万人以上(2023年11月時点)※参照:Growth Seed

画像を投稿するSNSとして2010年にリリースされ、写真や動画を中心に、視覚的に美しいコンテンツが多数投稿されており、日本の利用者はハッシュタグやショッピングタグの活用、ストーリーズの視聴が他国と比べて多いのが特徴です。日常生活の共有、ファッションやライフスタイルの紹介、マーケティング、ブランドプロモーションなど、ビジュアルを重視したコンテンツが中心です。

特徴

  • 短尺動画に特化
    Reelsと呼ばれる15秒〜60秒程度の短尺動画に特化しています。手軽に動画を作成・共有できます。
  • ダイレクトメッセージ(DM)でのやり取り
    投稿に対して「いいね」やコメントするだけでなく、ダイレクトメッセージが送りやすい点もSNSとして利用しやすいポイントです。
  • ストーリー機能
    24時間で消える短い動画や写真を投稿できるストーリー機能が人気です。
  • ショッピング機能
    EC連携が可能で、画像に人物や商品をタグ付けすることで、簡単でスムーズに商品ページへ誘導することができます。
  • 年齢層
    若年層(特に10~20代)を中心に利用されており、トレンドが生まれやすいプラットフォームです。

投稿者として利用するにはどちらが良いか

YouTubeとInstagramを投稿者としてビジネス利用する視点で考えたとき、どちらが自社のビジネスに合っているのか?

選択のポイントは、以下の視点で考えてみましょう。

1.ターゲット層

分類YouTubeInstagram
年齢層どの年代でもOK10~30代くらい
男女どちらもOK特に女性
傾向流行を気にしない流行に敏感

2.投稿

分類YouTubeInstagram
投稿内容動画動画、画像、文章
動画の長さ長めで内容にこだわりたい短めで簡潔にまとめたい
投稿頻度少なめ毎日でもできる
最低でも週に1回
視聴者とのコミュニケーションそれなりに頻繁にできる頻繁にできる
編集編集者がいるアプリ内で簡易的に済ませたい
連携ホームページ等でも動画を利用したり、他にも使い回したいInstagramで一括したい
投稿者の利用環境パソコンがメインスマホがメイン

どちらも大変便利で使いやすいプラットフォームですが、使い方によっては労力に対して視聴率が上がらないこともあります。だからこそ、ターゲット層に合ったプラットフォームを使うことと、継続投稿しやすいプラットフォームを選択する必要があるのです。

毎日、新しい動画が続々と投稿されています。このような中で、古い動画や視聴率が上がらないと判断される既存コンテンツは各プラットフォームの中で表示優先度が落ちていきます。そのため、動画の質も重要となります。

ファン・フォロワーを増やし、閲覧数を上げるには?

1.高品質であること

YouTube、Instagram、その他どの動画配信プラットフォームでも、閲覧されやすいもの=動画であれば視聴時間が長くなるものが良質なコンテンツと判断されます。なぜなら、閲覧時間が長いということは、それだけそのサービスの利用時間が長くなり、アクティブユーザーが多くなるということであり、プラットフォーム側のビジネスとして広告コンテンツを売りやすくなるからです。

動画の質が高い=「人の役に立つコンテンツ」であるということです。
学びになる、生活を便利にする、心が豊かになる、救いになるといったように、「人の役に立つ」と一言で言っても様々な視点がありますが、この視点を第一に心掛けた情報を発信しましょう。

2.見やすいコンテンツであること

動画を配信するなら、ただ撮って出しの動画はNGです。不要な部分をカットしてテンポの良い動画としてまとまっているか、音声は聞き取りやすいか、分かりづらい内容はテロップなどで補足されているか、など視聴者が見て疲れない、理解しやすい動画であることもフォロワーになってもらうには重要です。

動画の時間としては、YouTubeなら最大10分程度、Instagramは1分以内にまとめると良いでしょう。ディープなファンになってからは、20分や30分など長い動画でも興味を持って観てくれるでしょうが、はじめの出会いが長い動画だった場合、最初の導入部分が相当魅力的に作り込まれていない限り、長尺というだけで選ばれ辛くなります。長くなってしまう場合は、支障が無ければ分割して複数の動画に分けたほうが良いほどです。

Instagramの場合は、動画だけでなく写真やテキストを画像にして何枚かにまとめ一つのコンテンツにすることができますが、その場合は、メリハリのあるデザインやイメージさせやすい写真等を多く使うなどビジュアル面を意識しましょう。

3.視聴者とコミュニケーションをとる

YouTubeもInstagramでもコメント欄があります。コメントをもらったら必ず返信しましょう。情報配信プラットフォームでのコメントは、Webのホームページ等よりも断然ユーザーが近い位置にいてくれます。気軽にコメントや意見を出してくれるのは、リピーターとしての繋がりをつくるうえで大変貴重なきっかけです。また、コメントが活発になればそれだけ優良アカウントとしてレベルも上がります。

余裕があれば、ライブ配信などの機能を使って直接コミュニケーションをとる機会を設けてみるのも、親近感を生み出すことにつながります。

まとめ

YouTube、Instagram、どちらを選ぶかは、あなたのビジネスのターゲット層と運営方法によって合うものが変わります。しかし、メディアミックスの効果もありますので、一つ軌道に乗ったら、もう一つ運営をはじめてみるのも良いでしょう。

いずれにしても情報は財産です。有料広告という視点ではなく、商品やサービスを紹介するツールとしてYouTubeやInstagramを利用することは、すぐに始められ、手元で管理でき、蓄積したものは半永久的に拡散される情報源となり、あなたのビジネスを周知させることにつながります。

もし、まだ発信していない情報があるなら、動画にまとめて活用することをオススメします。特にYouTubeは使い勝手が良いので、商品やサービスの紹介だけでなく、知識ビジネスや教育にも利用できます。

視覚も聴覚にも訴えかけられる動画を使って、情報発信で集客や認知度アップを図りましょう♪

目次